弁護士のもと、試される3ヶ月の積立

私達は自分たちの借金を民事再生という制度で減額していただき、3年に渡って、決まった額を返済していくかたちで救済していただくことになりました。

まだ、裁判所へは申請はされていませんでしたが、弁護士が私に代わって債権者と連絡を取りながら手続きをしてくださったおかげで、携帯電話が鳴りっぱなしになることも、督促状が何通も届くこともなくなり、精神的にかなり楽になっていました。

試される3ヶ月間

弁護士が民事再生の手続きを進めてくださるにあたり、裁判所に向けて証明しないといけないことがありました。

自己破産であれば、借金はすべてなくなりますが、民事再生はマイホームを手放さない代わりに借金の一部を原則3年で返済していくかたちになります。ですから、「私達の経済状況を見てください、今後3年間の返済もきちんと行なえる家計です」ということを提示できなければいけないわけなのです。

弁護士に夫婦それぞれの口座を作るように言われました。そして、その口座に毎月4万円ずつ入金し、それを最低3ヶ月は続けることが、返済を滞り無く行なえる証明になるとのことでした。この4万円とは、我が家の債務の合計金額から計算されたもので、実際に民事再生が進められた後に返済する額よりも少し余裕をもってあるとの説明を受けました。

民事再生を行なう場合の金額は、債務総額が人それぞれ違うように、いくらにまで減額されるかといったことや、それを3年かけて返済するのには毎月いくらになるかといったことも人それぞれ違うのです。場合によっては、返済期間が5年になる場合もあります。

我が家は、主人にも私にも債務があったので、4万円×2人分で月々8万円、口座に入金していくかたちとなりました。

口座にお金が貯まる喜び

私達のお財布は、同棲を始めてから一緒になりました。そして、私が家計を握っていたわけなのですが、正直今までの貯金はなかなかうまくいかずじまいだったのです。

子どもは欲しいと思っていましたし、節約雑誌を読んだりして貯金は意識していたつもりです。けれど、まだ若かったので衣服費や外出費にお金をかけがちで、交際費や美容費が高かったのかもしれません。今思えば、親になりたいとは思いつつ、どこか独身気分が抜けていなかったのだと思います。

とにかく、貯金はするものの、しばらく経てば大きな出費があって貯金が減る・・・の繰り返しでした。まさに節約雑誌に載っている奥さんそのまま、だったわけです。それでも「また貯めるぞ!」と通帳を見ては負けずにやる気をだしたり、「この夕食はたった○円で作れた!」と主人に報告したり、自分なりに頑張っていたものです。そして、また口座の残高が増えると、1歩お母さんに近づけたような気がして、嬉しかったのです。

今回は弁護士の指示での積立なわけですが、ふと、昔の自分のことを思い出しました。あれから私は大きな回り道をして、今に辿り着いたのだなと虚しくなりました。けれど、過去を悔いても時間は戻ってきません。きれいごとではありません、事実なのです。

ちなみに、民事再生の施行が裁判所に認められれば、この積立の使い道は実質、自由となります。急に収入が減った時のために予備費として置いておく人が多いとは思いますが。

なぜそう言えるのか。それは、民事再生を行なった人のほとんどは、もう借金に苦しむ人生を送ることがない傾向にあるそうだからです。弁護士に収支報告書と通帳の写しを毎月提出するなど、家計について考える機会を与えていただくことで、意識が変わるのだと思います。実際、私もそうでした。

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