双極性障害の持病が悪化

私たちの結婚は、前の記事で順風満帆『以前の記事』と言える結婚だったと言いました。

けれど実際には、いろんな問題がありました。

その中でも私が苦しんでいたのは、主人の仕事のことでした。

「いい奥さん」でいたい、だから耐えなきゃ

主人の仕事は、朝8時頃に出社して、翌朝の2時や3時、遅い時には明け方の4時頃に帰宅するような激務です。

休みもあったりなかったりで不規則で、それは今も変わっていません。主人自身は仕事に大変やりがいを持っていて、この不規則さもやりがいで帳消しにできているようです。

しかしながら、私はというと、いつ帰ってくるかも分からない主人を待つ身。働いているのも大変で疲れるのでしょうが、待っているというのも結構な苦痛を伴うものでした。

もちろん、それなりに自分の時間を楽しもうと思って趣味に没頭してみたりもするのですが、時間帯が時間帯なので、おなかもすいて眠いし、なかなか充実できません。

おなかがすけばごはんを食べればいいし、眠たければ眠ればいい。これは本当に基本的なことなのですが、この時の私には実行にうつすことができなかったのです。

主人から「先にごはん食べておいて!寝ていて!」と言われるまでは食べないで、そして寝ないでおきたいと考えていました。

憧れの奥さんになれたのだから、これくらいは耐えるべきと、勝手に自分で基準を作ってしまって、自分で苦しんでいたのです。

耐えた末に手に入ったものは・・・

ある日のこと、なぜか涙がとまらなくなってしまいました。

自分では意味が分からず、不思議だなとしか思っていなかったのですが、これがうつ病の始まりでした。自分でもきついと思っていた以上にストレスがかかっていたようでした。薬を服用しながら休養をとる、そんな毎日が始まりました。

「いい奥さん」でいたかったから頑張ったのに、思っていた方向とは真反対の状況に置かれた私は、悔しくて悲しくて、毎日のように泣いていました。もちろん、家族や職場にはこんなこと、話せずにいました。

秘密が秘密でなくなった時

うつ病を発症してから2年ほどたった時、症状が変わってきたことに気付きました。

驚いてしまうほど、元気な時があるのです。けれど、その元気な時の次には、なんと表現したらいいか分からないほど恐ろしい現実が訪れるのです。自分の体が、自分の意思では動かなくなるのです。医師はこの症状を、うつ病ではなく双極性障害と診断しました。

家事を手抜きしてでも仕事はきちんとこなしているつもりでした。けれど、周りの人は私の異変に感じ始めていたのでしょう。以前に比べて仕事ができなくなっているのではないか、といったようなことを、時には直球で伝えられたこともありました。

家計のため、仕事を自ら辞めることは簡単なことではありませんでしたが、職場への迷惑をこれ以上見てはいられないと、退職を決意しました。

退職を決意する頃には、もうトイレに行くのでさえ苦痛に感じていたほど症状は悪化していました。当時の医師は、診察に付き添ってくれた主人にこう言いました。

「あなたはインフルエンザにかかったことがありますか?奥様は今、まさにその状態です。飲み物を飲みたくても、おなかがすいても動けないのです」

この分かりやすく適切な表現のおかげで、主人にも私の感覚が伝わったようで、この時私はすごく救われた気持ちになったことを覚えています。

双極性障害って?

うつ病の落ち込む状態と、テンションが上がっている(自分では体が動き、調子が良いと感じる)状態を繰り返す病気です。

双極性障害には、激しい躁状態が伴う「双極性Ⅰ型障害」と、軽い躁状態が伴う「双極性Ⅱ型障害」があります。

治療をすれば、症状も落ち着いて日常生活を送ることもできますが、放置していると社会的地位や信用、人間関係が大きく損なわれる事態を招きかねない病気です。

また、うつ状態の時には自殺願望を抱いてしまう場合も少なくなく、症状によっては生命も危ぶまれる事態となってしまうほど重大な疾患であるとされています。

私の場合は、双極性障害Ⅱ型に当てはまります。この時は数日おきに体調が変わっていたように思います。

また、気分だけの問題ではなく、先ほどのような体が思うように動かないといった症状や、背中が痛くてピリピリしてたまらないといった症状もありました。

この痛みは神経からきているもののようで、服用でしばらくは痛みが治まりましたが、次第に薬も効き目がなくなってしまい、整形外科でブロック注射という麻酔を打ってもらって凌いでいました。

今思えば、こんな体で仕事なんて無理です。主婦業がうまくこなせないのも無理はないでしょう。仕事を辞めたのをきっかけに、ようやく自分自身が病気だということを理解し、自分のペースで毎日の生活を送るようになりました。

「いい奥さん」を諦めたわけではありません、お休みすることにしたのです。

コメントを残す

このページの先頭へ